大坂屋 砂場 本店（虎ノ門 砂場）

江戸三大蕎麦のひとつ、「砂場」は蕎麦だけじゃなく、カツ丼も至高です！ 暑くなってくると、ツルッと冷たい蕎麦が無性に食べたくなりますよね。たまには、本物の手打ち蕎麦、それも老舗と呼ばれる名店に行ってみましょう！ 実は東京の蕎麦の老舗は、大きく分けて3つあります。ひとつ目は、挽きぐるみの蕎麦粉を使った黒い蕎麦と塩辛いツユが特徴のやぶ系。二つ目は、1番粉を使った白い蕎麦とあっさりのツユが特徴の更科系。そして三つ目が、バランスの良い蕎麦と甘口のツユが特徴の「砂場系」です。 その砂場本店は、虎ノ門ヒルズのビル群の真ん中にある古い日本家屋です。昼間から飲めるつまみ系も充実してますが、やはり蕎麦屋の価値は蕎麦の味で決まります。 まずは、基本である「せいろ蕎麦」。なめらかな舌触り、ツルッとしてみずみずしい食感、上品に香る蕎麦粉の香り。最高の蕎麦です。これを甘口のツユに少しつけて一気に啜れば、ああ何て美味しい蕎麦を食べてるんだろうと、もう恍惚です！ ちなみに、今では一般的である蕎麦とかき揚げの組み合わせは、実はこの砂場が発祥とされています。今回はゴボウのかき揚げ。こちらも、サクサクを通り越してザックザクで、蕎麦に合わないはずがありません。 次に蕎麦屋で人気の品と言ったら、カツ丼です。このカツ丼も、国産のもち豚を使用したこだわりの一品で、柔らかくて旨味たっぷりの豚肉に、砂場が誇る最強の蕎麦つゆで仕上げられるため、もう絶品すぎて言葉が出ない。はっきり言って、蕎麦屋というジャンルに限らず、カツ丼の中で1番美味しいとさえ思うレベルです。 最後に、ここの名物の納豆蕎麦。こちらは、大きな丼の中によく混ぜた納豆と卵が蕎麦と共に入っていまして、ツユで仕上げられた甘口系です。納豆好きの方なら、間違いなく病みつきになるかと思います。 次回は、お酒と共にゆっくりと楽しんでみたいものです！